沖縄民謡（わらべうた）として色褪せない人気の楽曲「てぃんさぐぬ花」その歌詞と意味、さらに楽譜をご紹介。

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沖縄ちゅらサウンズではスマホの着信音にちょうど良い「てぃんさぐぬ花」のオリジナルサウンドを会員限定無料配信中！

沖縄民謡の中でも認知度の高い代表的な沖縄の楽曲と言えば、やはり「てぃんさぐぬ花」ではないでしょうか？
メロディーが印象的でいかにも沖縄的な雰囲気を感じる楽曲ですね。

しかし、歌詞が沖縄の言葉（うちなぁぐち）で歌われているのでどんな内容の歌なのかわからない県外の方も多いと思います。
そこでうちなぁぐちの歌詞と標準語に訳した歌詞に加えて、この楽曲について簡単に分析してみました。

さて、「てぃんさぐぬ花」の魅力とはいったい何なのでしょうか？

1.
てぃんさぐぬ花や
爪先（ちみさち）に染（す）みてぃ
親（うや）ぬゆしぐとぅや
肝（ちむ）に染（す）みり

2.
天（てぃん）ぬ群（む）り星（ぶし）や
読（ゆ）みば読（ゆ）まりしが
親（うや）ぬゆしぐとぅや
読（ゆ）みやならぬ

3.
夜（ゆる）走（は）らす船（ふに）や
子（に）ぬ方星（ふぁぶし）見当（みあ）てぃ
我（わ）ぬ生（な）ちぇる親（うや）や
我（わ）ぬどぅ見当（みあ）てぃ

4.
宝玉（たからだま）やてぃん
磨（みが）かにば錆（さび）す
朝夕（あさゆ）肝（ちむ）磨（みが）ち
浮世（うちゆ）渡（わた）ら

5.
誠（まくとぅ）する人（ひとぅ）や
後や何時（いち）迄（までぃ）ん
思事（うむくとぅ）ん叶（かな）てぃ
千代（ちゆ）ぬ栄（さか）い

6.
なしば何事（なんぐとぅ）ん
なゆる事（くとぅ）やしが
なさぬ故（ゆい）からどぅ
ならぬ定（さだ）み

1.
ホウセンカの花は
爪先に染めて
親の言うことは
心に染めなさい

2.
天上に群れる星は
数えれば数えきれても
親の言うことは
数えきれないものだ

3.
夜の海を往く船は
北極星を目当てにする
私を生んだ親は
私の目当て（手本）だ

4.
宝石でも
磨かなければ錆びてしまう
朝晩心を磨いて
日々を生きて行こう

5.
正直な人は
後々いつまでも
願いごとが叶えられ
永遠に栄えるだろう

6.
何事も為せば
成るものではあるが
為さぬことは
いつまでも成らない

「てぃんさぐ」とは「鳳仙花（ホウセンカ）」の事で沖縄では昔、子供や女性が鳳仙花の赤い汁を爪に塗ってマニキュアのように爪を染める風習があったそうです。
この方法は良く染まり、色がとれにくいので鳳仙花で爪を染める事と同じように親の教えは深く心に染めなさい。と言う、子供に向けた教訓的な歌詞の内容になっています。
イメージ的には沖縄の“おじー”や“おばー”がまだ幼い孫に優しく歌にのせて人生の教訓を教えてあげているといったところでしょうか？

他にも沖縄民謡の定番曲が気になる方はこちらの特集ページもおすすめです。
『沖縄民謡･島唄と言えばコレ！沖縄民謡定番曲特集。』

ピアノやギターで演奏する際に便利なコード付きの五線譜をご用意しました。
ダウンロードしてパソコンから印刷するも良し、スマホやタブレットで見ながら演奏するも良し！
ご自由にお使い下さい。

沖縄音楽の特徴として最も印象的な要素に琉球音階とも呼ばれる5音音階があります。「てぃんさぐぬ花」もこの琉球旋法（琉球音階）が美しく使用された代表的な楽曲でしょう。
琉球旋法はハ調（in C）の音階で「ド・ミ・ファ・ソ・シ」の5音で「レとラ」が無いのが特徴です。ですので「レ・ラ抜き音階」と呼ばれる事もあります。
レとラが無い事が沖縄音楽の特徴と言いましたが、実際の楽曲の中では稀にレが使用される事もあります。
例えば「てぃんさぐぬ花」の中では上の楽譜5小節目4拍目のソ（G）の音はヘ調（in F）で言うレの音になります。
このように下降系のメロディーの中で経過音的にレの音はしばしば使用される事があります。
経過音的に琉球旋法以外の音が使用される事も含め美しく琉球旋法を使用した楽曲なのです。

もう一つの沖縄伝統音楽の特徴に琉歌があります。琉歌とは沖縄で古くから読まれた詩型で、沖縄方言による8・8・8・6の30文字の詩型です。
琉歌は昔の沖縄の人は文字が書けなくても誰でも即興で詠んでいたそうです。
「てぃんさぐぬ花」ももちろんこの琉歌の形式を使用しています。
最初の8文字+8文字の最初の16文字を上の句、後の8文字+6文字の14文字を下の句と呼び詩の中に段落があります。
この段落は音楽的な楽節構造とも一致しています。

琉球旋法と琉歌の典型的な形を美しく使用した楽曲が「てぃんさぐぬ花」なのです。

沖縄のアーティストをはじめ数多くのアーティストから愛される、沖縄民謡（わらべうた）「てぃんさぐぬ花」ですが、その中から沖縄ちゅらサウンズで配信している音源をご紹介！
会員の方は無料で試聴が出来るので色々なアーティストが演奏する「てぃんさぐぬ花」を聴き比べてお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか？

沖縄県那覇市を縦断する沖縄都市モノレール「ゆいレール」の県庁前駅にて車内で流れるチャイム音としても「てぃんさぐぬ花」が使用されている。
「ゆいレール」は沖縄の空の玄関口、那覇空港から琉球王国時代に国王が住んでいた首里城で有名な首里を結ぶモノレールです。路線距離は約13kmで全15駅あります。
県庁前駅は那覇空港駅から数えて6つ目の駅で観光客に人気の国際通りの入口に位置するため観光客も多く利用する駅です。

また、JR西日本大阪環状線の大正駅でも2015年3月から「てぃんさぐぬ花」がホームで流れる発車メロディーとして使用されています。
大阪の大正区はリトル沖縄と呼ばれ、多くの沖縄出身者が暮らしています。街も沖縄色にあふれている事から沖縄を代表する民謡の「てぃんさぐぬ花」が使用されているそうです。

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着信音に設定するのにオススメなアレンジに仕上げました。
琉球音階が印象的な美しいメロディをマリンバの音色で軽快に演奏しています。
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